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2008年8月14日 (木)

エトワール・ガラ2008 Aプロ

エトワールガラ2008
Bunkamuraオーチャードホール
■Aプログラム
8/6(水)19:00開演
)「ハムレット」 第2幕よりパ・ド・ドゥ
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:M.ティペット)
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク
) 「ジゼル」 第2幕より
(振付:M.プティパ、J.コラリ/J.ペロー 音楽:A.アダン)
スヴェトラーナ・ルンキナ、マチアス・エイマン
) 「椿姫」 第1幕より
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:F.ショパン)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ/ピアノ:上田晴子
)「メリー・ウィドウ」※世界初演
(振付:P.ラコット 音楽:F.レハール 衣裳:P.ラコット)
マリ=アニエス・ジロ、マチュー・ガニオ/鈴木彰紀
) 「ラ・バヤデール」 第1幕より
(振付:M.プティパ  音楽:L.ミンクス)
スヴェトラーナ・ルンキナ、パンジャマン・ペッシュ
) 「ロミオとジュリエット」 第1幕よりマドリガル
(振付:R.ヌレエフ 音楽:S.プロコフィエフ)
メラニー・ユレル、マチュー・ガニオ
) 「思いがけない結末 Unintended Consequence」※世界初演
(振付:J.ブベニチェク、マリ=アニエス・ジロ 音楽:E.クーパー)
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク
) 「ベラ・フィギュラ Bella Figura
(振付:J.キリアン 音楽:G.B.ペルゴレージ、A.ヴィヴァルディ)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ/ピアノ:上田晴子
) 「カンツォーニ Canzoni」※日本初演
(振付:M.ビゴンゼッティ 音楽:N.ケイブ)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
10)「バーンスタイン・ダンス」 より“Part1 Wrong Note Rag”
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.バーンスタイン)
アレクサンドル・リアブコ
11)「ダンス組曲」
(振付:J.ロビンス 音楽:J.S.バッハ)

マニュエル・ルグリ/チェロ:宇野陽子

金銭的事情でこの日の席は3階最後列。
初日なのに1/3が空席でした。夏は来日公演ラッシュだから金銭的事情って物があるし、それに、プログラム的には古典の少ないこっちの方がちょっと触手が動きにくいかな。

オープニングは大好きなアッツォーニと未知のダンサー、ブベニチェク。
この未知のダンサー、ブベニチェクの魅力のとりこになるのにそんなに時間はかからなかった。『ハムレット』はフェリの引退公演の時にも観た。少女のような初々しさを表現するアッツォーニは健在。ブベニチェクはリアブコより大柄なダンサーだが、リアブコよりさらに音感のいい動きで初々しさ全開の踊りを見せてくれる。もしかしてこの人、すごい!?

『ジゼル』のルンキナはすばらしくすらっとした体形。
対するエイマンはアルブレヒトを踊るには笑っちゃいそうな髪型。
まぁ急に招聘されたんだから、そこんところはしょうがないか。ルンキナのジゼルは

形どおり、大変美しかった。エイマンは相変わらずジャンプは見事だが、アレルブヒトを踊るにはもう少し、何かが足りない。まぁ、まだ若いからね。

アバニャートとペッシュの『椿姫』。
ルグリと・・・・の時よりは随分良かったけど、今ひとつ好きになれない。
私的にペッシュはアルマンは似合わないと思ってるんだけど、オペラ座でも好評ということなので私の見る目がないんだろうね。

世界初演って今までおぉ!ってものに出会ってないんだけど、この『メリー・ウィドゥ』は秀作だ!大柄なジロが可愛らしく見える。ちょっとコミカルな仕立ての作品で、おもしろい。
ラコットらしくグラン・パ・ド・ドゥ形式でとても観やすいし。
かなり濃い目のグレーと濃い目のピンクの色合いの衣装もフランスらしくって素敵。
タキシード姿のガニオはもちろんカッコイイ。筋立てはコミカルだが、それぞれのヴァリエーションのテクニックはすごい!ジロの軸足を途中変えるグランフェッテはさらっとやってのけたが、頭の中で考えると非常に難しい!
これはもう1度観たいね。欲を言えば、もっと長いヴァージョンを作っていただきたいくらいだ。観に来てよかった~!

『ラ・バヤデール』で再び、ルンキナの登場。
バレリーナの理想のような体型のルンキナにはぴったりの作品だ。
最初の予定では相手はブベニチェクだったんだけど、ペッシュに変更になっていた。
古典を踊るブベニチェクを見たかったな。こう印象的な作品が続くと古典はどうしても印象薄になってしまう。ペッシュの踊りも悪くは無いが、私とは相性が悪く、あまり感心しない。
何というか、魂を揺さぶられるものが無いんだよねぇ。

『ロミオとジュリエット』はあまりガラでは踊られない、1幕のマルガドリ。
仮面を付けていてもガニオは美しい。相手のユルレが私のツボにはまらないダンサーだというのがちょっと不満かな?さすがのガニオもこのメンバーの中、ユルレ相手だと、印象を残せるパ・ド・ドゥにするにはまだまだ年月が必要かな。

『思いがけない結末』は又しても世界初演ものだが、これは至極の作品だった。
ハムレットで魅了されたブベニチェクとジロの共同の振付作品だが、振付の1つ1つがセンスがいい。お互いに、自分たちの個性をよく知りつくしている。しかも恐ろしく音感がよく、身体の隅々から音楽がほとばしる。
こういうの、世界一流のダンサーっていうんだろうね。もう二度と観れないんだろうな、この作品。

ノンマイヤーダンサーのアッツオーニとリアブコがキリアンの作品を踊る。
『ベラ・フィギラ』。この2人がキリアンを踊るのを観れるなんてこれが最後かもしれない。
さすがにアッツォーニとリアブコ。身体の隅々まで無駄なく音をとって動く。
まさに2人の息がぴったりで、少しのずれもない。お見事としか表現のしようがない。
きっと今、自分の顔を鏡で見たら、口があんぐりとした状態になってるんだろうな。

『カンツォーニ』。
これまた、日本初演。
ペッシュとアバニャートという事で、私の興味はぐんと下がったが、この作品は良かった。
音も抵抗が無かったし、椿姫より、全然、2人らしい。

『バーンスタイン・ダンス』はあまりにも短すぎた!の一言につきる。
バーンスタインの音楽に合わせて、のりのりで踊るリアブコを観てるとこんな陽気な音楽でもノイマイヤーは振付けるんだなぁとか思っているうちに終わってしまった。もう少し、長く踊ってくれても良かったなぁ。これだとやっぱ、2月のハンブルグの公演、観に行かないとだめかなぁ?

この日の締めはルグリの『ダンス組曲』。
ルグリは彼のコンテでありがちの赤のジャージのような衣装だった。
正直、私はこの赤を着ているルグリはあまり好きじゃない。だって、あんまり似合ってるとは思えないんだもん・・・・。私だけかな?チェロリストさんが異常なほど緊張していたのが可哀想だったが、冠公演でないルグリはいつも以上にのびのびと音と戯れていて、チェロの音以外の音が、彼の身体から奏でられるような錯覚を覚えた。ルグリ自身も非常に楽しそうに踊っていたしね。公演後のトイレで、「あんなおじさん、呼ばなくてもいいのにねぇ」と行ってる人もいたが、超が付くぐらい素晴らしいダンサー達ばかりだったが、やはり、ルグリは風格も踊りもセンスも別格だ。

今回のプログラムはよく出来てると思う。
初日でかなり空席が目立ったのが残念だった。

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